ついに駅員が増員されることに!-第5回団体交渉報告

 首都圏学生ユニオンは、今年1月から、学生駅員アルバイト(以下、学生駅員)の待遇改善を求めて、小田急電鉄株式会社と団体交渉を継続しています。先日、第5回目の団体交渉があり、その場で会社側からいくつか前向きな回答を得たので報告します。これまでの小田急電鉄と争議については、過去のブログ記事をご覧ください。
 小田急電鉄との団体交渉は現在も継続中ですので、小田急で駅員として働いている学生で、駅員バイトによって学業に支障が出ている、未払い賃金があるなどの問題を抱えている方は、お気軽に学生ユニオンにご相談ください。相談無料・秘密厳守です。

駅員が増員されることに
 
 小田急線のある駅では、慢性的な人員不足のために自然災害や人身事故による電車遅延などで学生アルバイトが数時間の残業を強いられ、授業に出られなくなるなど学業に支障をきたしている現状があります。そのため、学生ユニオンは当初から、各駅に十分な正社員を配置するように小田急電鉄側に求めていました。小田急は、最初は「人員配置は適正だ」と頑なに駅員の増員を拒んでいましたが、争議を継続することで態度が変わり、前回の団体交渉では「正社員配置の員直しを進める」と約束しました。そして今回の第5回団体交渉では、学生ユニオンの組合員が働く駅で駅員が各時間帯に一人ずつ増員されることになりました。人手が増えることで学生駅員の負担が減り、残業を強いられる環境も改善されることを期待します。
 
学生は残業を拒否できるという文章が、教育の資料に書かれることに
 
 実際に駅員が増員されたことに加えて、小田急は以下のことを約束しました。

 
 会社は、事故対応等により所定労働時間を超えて業務の延長を依頼する場合には、アルバイトの学業に支障がないか必ず確認を行い、業務の延長を強制しない。
 また、会社は、アルバイトが所定労働時間を超えた業務延長依頼を拒否したことを理由に不利益な取り扱いをしない
 以上の取り扱いを、管理監督者に周知徹底するとともに、アルバイトに対する教育資料に反映する

 
 これは、会社側が意識的に学生に配慮することを約束しただけでなく、そのことが教育資料に書かれることによって、全学生駅員が残業を拒否していいという自分の権利を認識できるようになるので、重要な改善です。

 以上のように、団体交渉を重ねることで、実際に駅員を増員させ、学生駅員の権利を守るための条項を教育資料に加えるとさせることができました。しかしその一方で、小田急の駅員配置については、まだ課題も残っています。

他駅での増員については回答しない!?

 今回、組合員の勤めている駅では駅員が増員されましたが、他駅の人員配置に変更はあるのか会社側に聞いたところ、「今回の団体交渉は当該組合員とのものであり、その範囲を超えたことには回答できない」と回答を拒否しました。人員不足が学生駅員の労働環境を悪化させているのは、当該組合員の働く駅だけではありません。実際、小田急の駅員バイトが学業に支障を及ぼしているという相談が学生ユニオンに寄せられています。
 これ以上学生駅員が学業を犠牲にしなければならない事態が起きないよう、小田急全社の改善について明確な回答がほしいところです。また、着替え時間への未払い賃金の支払いや時給の引き上げについてはゼロ回答が続いており、引き続き交渉を継続していきます。
 学生駅員の方々のうち、ご自身の勤務駅で駅員の数が足りず、残業やシフトの強制によって学業に支障が出ている、または身体的に辛いなどの悩みを抱えた方がいましたら、是非学生ユニオンにご相談いただきたいです。とりあえず労働相談してみるということも可能ですし、交渉すれば駅員を増員させることができるかもしれません。是非、労働組合を頼ってほしいと思っています(学生ユニオンへの加入方法についてはこちらを参照下さい→学生ユニオンとは?)。
 
 連絡先は以下になります。
 電話:03-5395-5359 メール:syutokengakuseiunion@gmail.com

 なお、学生駅員でない方も、こうした小田急の実態とその団体交渉における不誠実な対応を社会的に発信していただけると幸いです。一緒に、小田急電鉄を学生駅員が気持ちよく働ける会社にしていきましょう。

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