記者会見開きました!!学生駅員アルバイト実態調査結果報告ーー約半数が学業への支障を経験

この間、学生ユニオンは小田急電鉄で働く学生駅員アルバイトを当事者とした争議に取り組んでいますが、その関係でネット上で「駅員学生アルバイト実態調査」を行いました。その実態調査の結果と小田急争議の成果の報告として、8月1日に記者会見を行いました。記者会見の内容を簡単に報告したいと思います。

○実態調査結果報告――約半数が学業に支障あり
 小田急電鉄との争議では、人員不足のため電車遅延などで追加業務が発生した際に数時間の残業を強いられることで授業に行けないなどと言った形で学業に支障が生じているという問題について、正社員の増員を求めています。実態調査はこの駅員学生アルバイトの学業への支障の実態を明らかにすることを目的として行われました。
 全部で110件の有効回答がありました。110件という数字は、集まった全回答から「学生でないもの」「非正規でないもの」を除外した数字です。
 まず明らかになったのは、アルバイトが学生生活を送るために非常に重要なものであるということです。「アルバイト無しで学生生活をおくれるか?」との問に対しては、50.9%の人が「できない」「おそらくできない」と答えました。
 そして「バイトが学業に支障をきたすことがあるか?」という質問には、47.3%の人が「よくある」「たまにある」と答えました。約半数の人が日常的に学業への支障を経験していることになります。ちなみに「それほど無い」を含めると71.8%となります。
 また興味深いのは、「アルバイト無しで学生生活を遅れるか?」という質問への回答と「学業への支障」についての回答のクロス集計です。アルバイトなしで学生生活を送ることが「できない」「おそらくできない」と答えた「バイトなし生活困難」の人たちのなかで学業への支障が「よくある」「たまにある」と答えた人の割合は57.1%で、47.3%より約10ポイントも高くなっています。「バイトなし生活困難」の人は、簡単にバイトを辞めるという行動を取りづらいので企業の労務管理に対してより弱い存在となりますが、学生生活を配慮しない労務管理はこうした弱い立場の労働者により強く影響するのです。
 また自由記述では、空いているシフトに強制的に入れられる、授業中にも電話で呼び出される、残業で授業にいけなくなった、などといった切実な声が寄せられました。

○小田急電鉄争議の成果
 このアンケートは小田急電鉄以外の鉄道会社で働く学生駅員をも対象としているので、ここからは学業への支障という問題が小田急電鉄に限らない問題であるということが見て取れます。そこで、そうした問題を改善していくための1つの選択肢としての労働組合の力を記者会見では強調しました。
 小田急電鉄との争議では繰り返し正社員の増員を求めてきましたが、前回第4回目の団体交渉で小田急電鉄から「全線的な正社員の要員見直し」という非常に大きな前進を勝ち取りました。増員を約束したものではありませんが、「正社員からも人員不足という声も上がっている」「学生アルバイトに残業を強いるプレッシャーが生まれていることは認識している」などという発言もあり、増員も視野に入れているとのことです。
 労働問題を抱えている学生駅員の方には、ぜひ首都圏学生ユニオンにご相談いただきたいと思います。


 以下、記者会見をとりあげた記事です。
・弁護士ドットコム:「過酷な学生駅員バイト「人手不足で講義中にも呼び出し電話」「人身事故で学校行けず」https://www.bengo4.com/c_5/n_9950/
・ハーバービジネスオンライン「駅員の学生バイト、7割が学業に支障。正社員と同等の負担でもやめられない事情」https://hbol.jp/198463
・読売新聞夕刊(8月7日(水))「駅員バイト半数「学業に支障」学生ユニオン調査」

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